理想のクロワッサン
誰にでも理想の味というものはある。それがどんなに王道の味と離れていようと求めてしまうものなのだ。
私は今日、理想のクロワッサンに出会った。
キューズモールに入っているハートブレッドアンティークの復刻絶品‼クロワッサンだ。
外側に蜜がたっぷり塗ってあり、噛めば中からバターの甘みがジュワー‼
2個買って、2個ともおやつにペロッと食べてしまった。税込み103円という安さも魅力的だ。
以前、友人とクロワッサンの食べ比べをしたことがある。さんざん人気のパン屋さんの本格クロワッサンをいくつも食べたのに、どれ一つとしてしっくりこなかった。
どれも外側がパリパリサクサクでバターの甘みが効いていて美味しかった。でも私がクロワッサンに求める味ではなかった。甘さが足りない。
たぶん、本場は蜜を塗らずにバターの風味とパリパリ感を前面に出したクロワッサンが主流なのだ。食事でも食べれるような塩気のあるクロワッサン。
そう考えると私の理想のクロワッサン像は”邪道”といえるのかもしれない。
子供好きするその味は、昔、母に与えられて食べたあまーいクロワッサンを懐かしく想起させるのかもしれない。ともかくその味が私のクロワッサンの理想となっているのだ。
どうりで、人気の本格パン屋さんの味が口に合わないはずである。
時代の流れでなくなってしまったかと思われた蜜付きの甘いクロワッサンにまた出会えたのはとても嬉しい。
甘いクロワッサンは蜜とバターの甘みのバランスが大切だ。そして蜜を塗ることによって失われるパリパリ感をいかに残すかがポイントである。その点においては今日のパン屋さんは残念だった。
まだまだ私の理想のクロワッサン探しは続きそうだ。